素盞嗚神社は福山市新市町戸手にある神社です。
備後一宮であり、祇園信仰発祥の地ともされています。
また、毎年7月に行われる祇園祭でのけんか神輿は有名です。
備後一宮 素盞嗚神社
素盞嗚神社は、天武天皇の時代である7世紀ごろに創建されたとされています。
鞆の沼名前神社、小童の須佐神社と共に備後三祇園と言われています。
さらに、備後一宮でもあり、同じく備後一宮である吉備津神社と共に新市町に鎮座します。
主祭神 素盞嗚尊
素盞嗚神社の主祭神は、素盞嗚尊です。
素盞嗚尊は、天照大御神の弟神で三貴子の一柱です。
疫病退散の御神徳があるとされてり、無病息災祈願の儀式である茅の輪くぐりはここでも行われます。
この素盞嗚神社が茅の輪くぐり発祥の地とされています。
祇園信仰発祥の地
現在では、全国各地で祇園祭が行われ、京都の八坂神社が有名です。
その祇園祭は、災害や疫病を鎮めるための儀式がもとになっています。
祇園祭などの祇園信仰は仏教の「牛頭天王(ごずてんのう)」と「素盞嗚尊」を共に祀る信仰で、強い神様を共に祀ることで災厄を払おうというものです。
様々な伝承や資料から、ここの素盞嗚神社が祇園信仰発祥の地であり、ここから全国に広がったと考えられています。
境内
鳥居から隋神門、神楽殿、拝殿、本殿が一直線に並んでいます。
境内には、4又くらいに分かれた大きなイチョウがあります。
拝殿があり、その後ろに本殿があります。
摂末社は、蘇民神社と疱瘡神社があります。
蘇民神社には、蘇民将来が祀られています。
現在の天満宮は、元々は本地堂でした。
神仏分離が行われる前は仏像が祀られていました。
本来は神仏分離の際に、本地堂は取り壊されるはずでした。
実際、全国の神社にあった本地堂はほとんどが取り壊されています。
しかし、この本地堂は菅原道真公を勧請し、天満宮として残しました。
ここのように、本地堂が残っているのは全国で20棟ほどではないかと言われています。
境内の中に、新しい建物があります。
ここには、神輿が収められています。
神輿は3基あります。
狛犬は珍しいく立っています。
立ち上がり、尻上がりで縁起が良いと言われています。
石見銀山街道に面した側には、城門が2棟あります。
この城門は、素戔嗚神社の南にある城山にかつてあった相方城から移されたものです。
現存する城門としては、国内で最も古いと言われています。
御朱印
御朱印は社務所で頂きました。
社務所は天満宮の後ろにあります。
初穂料は500円でした。今は書置きのみでした。
アクセス
電車
- JR福塩線 上戸手駅から徒歩2分
境内のすぐ横に線路が通っており、駅もすぐ近くにあります。
車
駐車場は境内のすぐ横にあります。
普段は参拝者も多くはないため、行けば停められそうです。
バス通りの神谷川橋東詰交差点に第二駐車場があります。
まとめ
素盞嗚神社
- 備後一宮、備後三祇園
- 所在地 広島県福山市新市町戸手
- 主祭神 素盞嗚尊
- 参拝時間 24時間
- 社務所 詳細時間不明
- 御朱印 あり(初穂料500円)
- 最寄り駅 JR福塩線 上戸手駅 徒歩5分
- 駐車場 あり
新市町の素盞嗚神社を紹介しました。
吉備津神社と共に2つの一宮が新市町にあり、昔はここが主要な地だったのかなと思います。
参拝者は少なく、静かですが祇園信仰発祥の地であったりと、由緒ある神社です。
吉備津神社の方が目立っていますが、こっちはこっちで静かで良かったです。
-
【吉備津神社】本殿が新しくなった備後国一宮
吉備津神社は広島県福山市にある神社です。 由緒ある大きな神社で備後国の一宮でもあります。 福山の端っこですが、隣は国府があった府中でかつての備後の中心地です。 2022年に新しくなった本殿はとても目立 ...
続きを見る
-
【須佐神社】日本一の大神輿がある備後三祇園のひとつ
須佐神社は、三次市甲奴(こうぬ)町小童(ひち)にある神社です。 素戔嗚尊を祀っており、備後三祇園のひとつです。 田舎の静かな神社ですが、日本一の大神輿があったり、広い地域で信仰されていたりと興味深い神 ...
続きを見る