愛知県名古屋市にある寺院、覚王山日泰寺(かくおうざんにったいじ)についてまとめました。
日泰寺は仏教の開祖であるお釈迦さまの御遺骨を安置する日本で唯一の寺院です。
また、日本とタイの友好の証に寺であり、宗派を超えて信仰されています。
そんな日泰寺の歴史について調べてみました。御朱印やアクセスについても載せています。
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覚王山日泰寺について
覚王山日泰寺は、愛知県名古屋市千種区にある超宗派の寺院です。
タイから寄贈された仏舎利(お釈迦さまの遺骨)を安置しています。
山号の「覚王」とは、釈迦の呼び名であり、「日泰」は日本とタイで「日タイ」からきています。
超宗派とは
日泰寺は超宗派の寺院です。
この超宗派とはどんな宗派なのか。それは「どの宗派にも属さない宗派」です。
仏教には多くの「〇〇宗□□派」がありますが、日泰寺はそのいずれにも属していません。
その理由については後述しますが、寺院成立のきっかけが理由となります。
現在は、19宗派の管長がが3年交代で住職を務めています。このように日本で唯一の特異な寺院として存在しています。
歴史
19世紀にインドでの発掘作業で人骨を納めた壺が見つかりました。
壺に刻まれた文字を解読したところ、それは釈迦の遺骨を納めたものであると記されていました。
当時、西欧では釈迦は実在した人物ではないという説が一般的だったため大発見でした。
その後、壺は博物館に納められましたが、釈迦の御遺骨は、仏教国であるタイに寄贈されました。
タイ国王は、その御遺骨をワット・サケット(タイにある寺院)に安置しました。また、その一部をセイロン、ビルマという同じく仏教の国に分けました。
それを聞いた当時の在タイ外交官・稲垣満次郎は日本の仏教徒のためにも分けてもらいたいと、国王に懇願しました。
その結果、「タイ国国王より日本国民への賜物」として分け与えられることになりました。
その知らせを聞き、日本では各宗管長が協議し、タイから御遺骨を拝受することが決定されます。
奉迎のための使節団が各宗派の代表らで結成され、バンコクにてタイ国王から拝受しました。
その際に、御遺骨を安置するための超宗派の寺院を建立すると約束したところ、完成時の御本尊として、タイの国宝である1000年を経た釈尊金銅佛一軀を頂きました。
帰国後は、京都妙法院に仮安置し、新しい寺院をどこに建てるかの協議が難航しましたが、名古屋の官民一致での誘致運動により現在地に建立することになりました。
明治37年に釈迦の呼び名の覚王、日本とタイの友好の象徴の日泰を名に持つ、現在の覚王山日泰寺が誕生しました。
境内
非常に広々した境内でした。
寺院は、だいたい小さめの敷地にキュッとなっているイメージなのですが、ここは広い敷地に大きな本堂があります。
割と近年に大きなプロジェクトとして建立されただけのことはあります。
山門の左右には円鍔勝三が作成したの阿難・迦葉像があります。
え、これ山門?と思うくらい大きい門です。
本堂には、仏舎利拝受の際タイ国王より贈られた釈迦金銅仏が本尊として安置されています。
高さが30mある五重塔です。
御朱印
本堂の中、右手に授与所があります。
受付時間は9時~14時(ホームページより)、朱印料は300円です。
アクセス
- 地下鉄 東山線覚王山駅から徒歩15分
- バス 覚王山停留所から徒歩10分
- 車 100台分の駐車場あり
まとめ
覚王山日泰寺(かくおうざんにったいじ)
所在地 愛知県名古屋市千種区法王町
宗派 超宗派(どの宗派にも属さない)
御本尊 釈迦金銅仏
受付時間 9時~14時(要確認)
御朱印 300円
アクセス
- 地下鉄 東山線覚王山駅から徒歩15分
- バス 覚王山停留所から徒歩10分
- 車 100台分の駐車場あり
リンク
名古屋にあるお釈迦さまが眠る寺、覚王山日泰寺についてまとめました。
市街地からも離れ、人が多くはないですがとても立派な寺院でした。
また、駅からの参道は商店街になっているようでお店が並んでいました。
今回は時間がなくて入れませんでしたが、カフェや洋菓子店には結構お客さんが入っているようでした。
個人的にはアップルパイが気になりました。やっぱり入っておけば良かったかも。
名古屋中心地の観光地とは違い、人が少なく静かに参拝出来ました。
ぜひ少し足を運んでみてはいかがでしょうか。
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