日本の神社の頂点にあるのが伊勢神宮です。
神宮の中でも特に、天照大御神が祀られる内宮はその格にふさわしく非常に広い聖域を持ちます。
人の流れに付いて行くだけだと間違った順番で参拝してしまうこともあります。
せっかく伊勢神宮をお参りするので迷ったり、参り忘れが無いようにしたいですよね。
そこで、内宮のおすすめの回り方を紹介したいと思います。
→【伊勢神宮】伊勢神宮に行くなら一度は読んでおきたい記事まとめ
内宮について
日本の神社で最も格式高いとされるのが伊勢神宮です。
伊勢神宮は、全部で125社の神社から成っていますが、その中で最も格の高い神社が皇大神宮、いわゆる内宮です。
内宮に祀られる天照大御神は、神道において最も重要な神であり、太陽を司る、日本の総氏神として崇められる女神です。
伊勢神宮は外宮先祭とされているのでまずは外宮を参拝しましょう。
内宮の回り方:モデルコース
上の2つのマップは伊勢神宮公式サイトで見ることが出来ます。
参拝の際はプリントアウトしておけば便利です。リンクは記事の最後にあります。
宇治橋(うじばし)
五十鈴川に架かる橋です。
ここが神域の入口になります。
毎年多くに人が訪れて渡り傷むため遷宮の際に架け替えられています。
宇治橋の川上側に柱のようなものが立っています。
これは大雨などで、木などが流れてきた時に橋に直接ぶつかるのを防ぐためにあります。
神苑(しんえん)
芝生と松が広がっています。
ここで、神楽祭公開神楽や奉納大相撲の土俵入りが行われます。
手水舎(てみずしゃ)・御手洗場(みたらし)
ここで身を清めてお参りします。
五十鈴川の御手洗場では手水舎と同じようにお清めが出来ます。
瀧祭神(たきまつりのかみ)
御手洗場の近くにあります。
御垣と御門のみで社殿はなく、石畳に祀られています。
五十鈴川の守り神として崇められています。
内宮の取り次ぎ役なので、ここで住所と名前を伝えると天照大御神に取り次いでくれるそうです。
忌火屋殿(いみびやでん)・祓所(はらえど)
忌火屋殿は神饌の調理を行う、神様の台所です。
忌火とは、清浄な火のことです。
忌火屋殿の前の庭は、祓所といい神饌のお清めを行う場所です。
御贄調舎(みにえちょうしゃ)
内宮の祭典の時に、外宮の豊受大御神をお迎えし神饌として鰒(あわび)を調理する儀式が行われます。
正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう)
皇祖神であり、日本の総氏神として崇められる天照大御神を祀っています。
約2000年前に鎮座し、三種の神器のひとつである八咫鏡を御神体としてお祀りしています。
御稲御倉(みしねのみくら)
神宮神田で収穫され、三節祭でお供えされる御稲が奉納される場所です。
建物は小さいですが神明造の特徴が見られます。
外幣殿(げへいでん)
かつて天皇以外から奉られた幣帛を納めた場所です。
内宮は正宮の御垣の外にありますが、外宮は御垣内にあります。
別宮 荒祭宮(あらまつりのみや)
天照大御神の荒御魂をお祀りしています。
神様の穏やかな御魂の働きを和御魂(にぎみたま)、荒々しく格別に神威をあらわす御魂の働きを荒御魂と言います。
ここは内宮の十の別宮の内、第一位にあたります。
御酒殿(みさかどの)・由貴御倉(ゆきのみくら)
五丈殿の奥にあり、大きい建物が御酒殿、小さな建物が由貴御倉です。
御酒殿は、お酒の神をお祀りします。
由貴御倉はお供え物や果物を納めていた場所です。
五丈殿(ごじょうでん)
祭典が雨天の際に、祓所に代わって神饌などを清める場です。
式年遷宮の儀式が行われる場でもあります。
四至神(みやのめぐりのかみ)
四至は神域の四方を意味します。
社殿などはなく、榊が立つ石畳の上に祀られています。
別宮 ⾵⽇祈宮(かざひのみのみや)
風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りしてます。
雨風は農作物に大きな影響を与えるので、正宮に準じて丁重にお祭りします。
神楽殿
ご祈祷や、お神札・お守り・御朱印などはここでお受けします。
御厩(みうまや)
皇室から献上された神馬がいる場所です。
常にいるわけではないので、タイミングが良ければ神馬を見ることが出来ます。
神馬は、毎月1日、11日、21日に正宮を参拝します。
参集殿(さんしゅうでん)
参拝者用の休憩所です。
中央には奉納舞台があり、能や狂言などの奉納行事が行われます。
大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)・子安神社(こやすじんじゃ)
内宮の所管社です。
子安神社は安産、子授けの神として崇められています。
擬宝珠(ぎぼし)
帰りの宇治橋の最後から2番目の擬宝珠にはお札が収められています。
帰りにここを触って帰れば、また神宮を訪れることが出来ると言われたりもしています。
なんとなく見た目が違うのと、字が書いてあるので意識しておけば分かります。
まとめ
内宮参拝モデルコース
このコースは神宮でもおすすめされているコースです。
内宮を隅々まで参拝するのに正しい順番と遠回りにならない順路ですので是非参考にしてみてください。
参拝後は、おはらい町とおかげ横丁で食べ歩きも良いですね。
コロナ渦ですので、往来での食べ歩きは避け、道の端っこやお店の中で飲食をしましょう。
他の伊勢神宮参拝の役に立つ情報も下のリンクから見れます。
参考にしてもらえると嬉しいです。
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