名古屋市中区丸の内に鎮座する神社です。
今は名古屋城から少し離れた位置にありますが、かつては名古屋城のそばにあり、城の鎮守・名古屋の氏神として祀られてきた神社です。
戦国時代、第二次世界大戦と戦火に焼かれながらも名古屋に立ち続ける歴史ある神社です。
那古野神社について
「那古野」の読み方は「なごや」もしくは「なごの」です。
元々、名古屋は那古野と書かれていた時代もあるようです。
今は名古屋にある地名で那古野(なごの)と読む場所があるのでちょっとよく分かりません。
神社の由緒などでは「なごや」とルビが降ってあるのでこちらが正式なのでしょう。
御祭神
須佐之男神(すさのおのかみ)
- 素戔嗚尊、天照大御神の弟神
櫛稲田姫神(くしいなだひめのかみ)
- 須佐之男神の妻
兵主神(ひょうずのかみ)
- 武を司る神
八柱神(やはしらのかみ)
- 須佐之男神の8柱の子どもである神々
由緒
延喜11年(911年)、醍醐天皇の時代に尾張国那古野庄(現在の中区三の丸)に勅命により鎮座したと言われています。
当時は牛頭天王を祀っており、天王社という名前でした。
天文元年(1532年)には織田信秀(信長の父)が今川氏豊から那古野城を奪う際に戦火により焼失しました。
その後、再興され社領を与えられながら大きくなりながら、徳川家康が名古屋城を建てる際も遷座することなく鎮座していました。
明治になると、明治維新・廃藩置県により社領は没収されました。
また、神仏分離により御祭神を牛頭天王から須佐之男神に改め、社名も須佐之男神社となりました。
明治9年(1876年)に城内に名古屋鎮台(陸軍の部隊)が置かれることとなり現在地に遷座しました。
明治32年(1899年)に、那古野神社に改称しました。
その後、第二次世界大戦の名古屋大空襲により焼失しますが、戦後に再建されました。
境内
名古屋城から少し離れていることもあり、境内に人はいませんでした。
境内には稲荷神社もあります。
この横にも社がありますが、それは隣の名古屋東照宮の神社なので那古野神社はここまでです。
御朱印
本殿のすぐ右に授与所があり、宮司さんなどがいらっしゃいました。
授与時間は9時~17時、初穂料は300円です。
アクセス
名古屋城から徒歩15分です。途中に愛知縣護国神社があります。
電車
- 地下鉄・鶴舞線「丸の内駅」から徒歩5分
- 地下鉄・名城線「市役所駅」から徒歩15分
- 地下鉄・名城線/桜通線「久屋大通駅」から徒歩15分
車
神社の駐車場はありません。近くにコインパーキングをご利用ください。
周辺のスポット
名古屋東照宮
すぐ隣に鎮座する神社です。徳川家康を祀っています。
→【名古屋東照宮】名古屋城の近くにある徳川家康公を祀る神社。御朱印・アクセスについて
愛知縣護国神社
愛知の護国神社です。愛知にゆかりのある英霊が祀られています。
名古屋城から那古野神社に向かう途中にあります。
名古屋城
金のしゃちほこが有名な名古屋のシンボルです。
徳川家康によって建てられた那古野神社と深い関係がある城です。
まとめ
那古野神社について
所在地 愛知県名古屋市中区丸の内
御祭神
- 須佐之男神
- 櫛稲田姫神
- 兵主神
- 八柱神
授与所時間 9時~17時
御朱印 300円
アクセス
- 鶴舞線「丸の内駅」から徒歩5分
- 名城線「市役所駅」から徒歩15分
- 名城線/桜通線「久屋大通駅」から徒歩15分
- 名古屋城から徒歩15分
- 駐車場なし(周辺にコインパーキング有)
周辺スポット
- 名古屋東照宮
- 愛知縣護国神社
- 名古屋城
リンク
今回は那古野神社について紹介してきました。
大きい神社ではないことや名古屋城から離れていることもあり参拝者の少ない神社です。
なので静かで落ち着いた印象があります。
しかし、古くから名古屋に鎮座し名古屋城の鎮守として、名古屋の氏神とされてきた神社です。
何度も戦火に焼かれながらも名古屋に鎮座し続ける神社。
名古屋城と一緒に訪れたいおすすめスポットのひとつです。