小烏(こがらす)神社は、鞆の浦にある神社です。
かつての城下町であった鞆に鍛冶工が集められ、その際に鉄工業の神様として祀られました。
南北朝時代の古戦場の跡でもあり、この辺りで戦が行われた歴史もある場所です。
小烏神社
創建時期の詳細は不明ですが、室町時代後期に鍛冶工たちによって氏神として祀られたのが起源とされています。
この辺りは城下町として栄え、鍛冶工が集められて鍛冶屋町がありました。
奈良時代から船具を作っていて、南北朝・室町時代には多くの刀鍛冶がいました。
御祭神
- 小烏大神
- 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)
鉄工業繁栄・産業繁栄のご利益がある神様です。
鍛冶屋町として栄えた鞆にふさわしい神様です。
小烏の森古戦場
この辺りでは南北朝時代に「小烏の森の合戦」と呼ばれる戦がありました。
足利尊氏の弟・直義の養子・直冬は中国探題として鞆の浦の大可島城にいました。
しかし、直冬は反逆を疑われてしまい、尊氏の中央軍とここの小烏の森で戦いました。
結果、直冬は戦いに敗れ九州へ逃亡しました。
境内
沼名前神社に続く細い道を通っていると入口が現れます。
鳥居の前には、玉乗り狛犬がいます。
境内はこじんまりしていて人も居なくて静かな場所です。
観光スポットからは外されがちでしょう。
手水舎も水は張られておらず、人があまり来ないことが伺えます。
実際、訪れた際は誰とも会いませんでした。
人はいなさそうですが、きれいにされているので、たぶん管理している人がいるのでしょう。
拝殿の後ろには廊下と本殿があります。
天目一箇神社が境内社として祀られています。
境内には、稲荷神社などのいくつかの摂末社があります。
小さくて人気のない神社ですが、どの神社もきれいに管理されています。
アクセス
バス
- 鞆鉄バス「鞆の浦」バス停から徒歩3分
まとめ
小烏神社
- 住所 福山市鞆町後地1107-16
- 御祭神 小烏大神、天目一箇神
- 参拝 24時間
- 鞆鉄バス「鞆の浦」バス停から徒歩3分
- 駐車場 無
- 御朱印 未確認
鞆の浦にある神社の小烏神社を紹介しました。
大きい神社ではないですが、歴史の舞台になっていたりしています。
他の観光地も徒歩圏内ですので一緒にお参りするのもいいかもしれません。
→バス停から沼名前神社に向かう途中にあります
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