伊勢神宮は最も格式高い神社です。
なので境内も非常に広く、たくさんのお社があります。
準備をせずに行って、参り損ねたと後悔したくないですね。
そこで、どの順番でお参りすればいいのか、おすすめの回り方を紹介したいと思います。
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外宮について
伊勢神宮の外宮は、正式名称を豊受大神宮と言い、衣食住の神・豊受大御神を祀る正宮を中心とする神域です。
豊受大御神は、内宮に鎮座する天照大御神の食事を司る神様です。
伊勢神宮では、天照大御神の御神託により外宮から祭祀が行われる外宮先祭が基本とされるため、これにならって外宮から参拝します。
外宮の回り方:モデルコース
伊勢神宮公式サイトで紹介されているモデルコースに沿って参拝していきます。
このコースは約60分で外宮を回るルートです。
火除橋
外宮の入口にある橋です。
その名の通り、防火のために架けられた橋で下に川が流れています。
清盛楠(きよもりぐす)
手水舎の向かいにある大きな楠です。
平清盛が勅使として参拝した際に、冠に当たった枝を切らせたという伝承があります。
手水舎
もちろん伊勢神宮にもあります。手と口を清めて参拝しましょう。
作法は他の神社などと同じです。
せんぐう館
外宮のまがたま池のほとりにある博物館です。
伊勢神宮についての展示があり、神宮をより詳しく知ることが出来ます。
せんぐう館に入る場合、20~30分ほどプラスになると思います。
まがたま池
外宮にある勾玉の形をした池です。
正宮 豊受大神宮
外宮の最高位の社です。
天照大御神の食事を司る豊受大御神を祀っています。
神宮は私幣厳禁です。ここは個人的なお願い事をする場所ではありません。
賽銭箱もないので賽銭はせず、日頃の感謝を伝えましょう。
古殿地(こでんち)
正宮と同じ広さの土地です。
前の遷宮まではここに正宮があり、次の遷宮でここに正宮が移されます。
ここは正宮の古殿地ですが、神宮の神社はだいたい横に古殿地があります。
三ツ石
3つの石を重ねた石積みで、遷宮の際に儀式が行われる場所です。
ここは、神様が宿る場所です。
手をかざしたり、小銭を投げ入れるのは控えましょう。
ここから多賀宮への道に橋がありますが、これが亀石です。
別宮 多賀宮(たかのみや)
豊受大御神の荒御魂(あらみたま)を祀る場所です。
荒御魂とは、荒々しく神威をあらわす御魂のことを言います。
多賀宮は外宮の第一位の別宮です。
お賽銭もお願い事もここでしましょう。
別宮 土宮(つちのみや)
地主の神である大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)を祀る神社です。
唯一、東を向く別宮です。
下御井神社(しものみいのじんじゃ)
中に井戸があります。
お祭りでお供えする御水を頂く上御井神社で何かあった時にこちらから汲みます。
別宮 風宮(かぜのみや)
風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀っています。
天候は農作物に影響があるため、より丁重にお祀りしています。
四至神(みやのめぐりのかみ)
四至は神域の四方を意味します。
社殿などはなく、榊が立つ石畳の上に祀られています。
五丈殿(ごじょうでん)・九丈殿(くじょうでん)
祭典が雨天の時に、祓所の代わりに神饌などを清める場所です。
遷宮の際の儀式が行われる場所でもあります。
神楽殿
御祈祷を行う場所です。
お守りや御朱印もここで頂けます。
北御門
外宮に入るもう一つの入口です。
こちらは裏参道になります。
御厩(みうまや)
皇室から献上された神馬がいる場所です。
常にいるわけではないので、タイミングが良ければ神馬を見ることが出来ます。
神馬は、毎月1日、11日、21日に正宮を参拝します。
度会国御神社(わたらいくにみじんじゃ)・大津神社
度会国御神社は外宮の神主家の度会氏の祖神を、
大津神社は五十鈴川河口の守護神を祀っています。
まとめ
このコースで回れば、モレなく外宮を参拝することが出来ます。
広い境内の上、少なからず、推奨される参拝の順番もあるため、良く調べて、悔いのない参拝にしましょう。
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