2023年4月14日に公開となった名探偵コナンの劇場版最新作。『黒鉄の魚影』と書いて、"くろがねのサブマリン"と読みますね。
前情報としては、黒の組織が絡むこと、灰原がメインに関わるのかなという感じでした。
そんな『黒鉄の魚影』を観てきたので、感想を書いていきます。
ネタバレ注意
この先、あらすじとかは詳しくは書きませんが、ストーリーに触れる部分はあるので未視聴の方はご注意ください。
ネタバレなしでの感想でいうと、今作は久々に刺さりました。あ、僕基準ですけど。
コナンの映画は毎年観てるのですが、ここ数年の中では一番好きでした。
ここから、多少ネタバレになる可能性のある感想です。
印象に残っていること
パシフィック・ブイ
作中では、日本中、そしてヨーロッパ中の警察の監視カメラの映像を集めて利用するための施設を八丈島の近海に作って、始動開始するところからストーリーが動き出します。
コナンファンなら、「どう考えてもハッキングされて利用されるじゃん」と思ったことでしょう。もちろんそうなりましたが。
それにしても、セキュリティがガバガバ過ぎないか、と思います。
簡単に侵入、誘拐、悪用されちゃいましたね。
老若認証システムはこの作品においては危険
作中に登場した、老若認証システム。人物の顔を学習し、AIによる予測によって幼少期から成長、老化した顔を予測することができるというもの。
APTX4869服用により幼児化している人物にとっては非常に脅威になりそうですね。
実際、このシステムによって「灰原=シェリー」と判断されたことで組織に誘拐されてしまいましたし。
今作に登場した幹部ピンガには「コナン=新一」とばれてしまいましたし。
直美 アルジェント
上記の「老若認証」の開発者。
アメリカで生まれ育ち、当時の宮野志保に出会っていたらしいです。
彼女がインターポールの要請で技術提供した際に、最初に探したのが志保だったということで、日本の監視カメラから志保を見つけ出しましたが、そのとき灰原も一致していたことから気になっていたみたいです。
ここにきて灰原の過去もよく書かれるようになった気がしますね。
あと、エンディング後のやり取りの時のモノローグでは確実に「哀=志保」と確信していそうでしたね。
お父さんも無事でよかったね。
名前
今作では、「名前」に結構意味を持たせていたように感じました。
最初に「ピンガ」の名前を聞いた際にコナンは蒸留酒の名前が付いた幹部が男であることを思い出していました。
作中でも「江戸川コナン=工藤新一」、「灰原哀=シェリー=宮野志保」、「赤井秀一=沖矢昴=ライ」、「降谷零=安室透=バーボン」。これらが入り乱れていると言うと大げさですが、それぞれに意味があるように感じました。
まあ、この辺は観た人によってどう思うかは色々だと思いますが。
好きなセリフ
「ほんと待たせるの好きよね、新一くん」
実際はモノローグですが、灰原の声で新一くんと呼ぶとは思いませんでした。
きっと、蘭を待たせてる新一に対して嫌味のように言ったのでしょうけど。
「ちゃんと返したわよ、あなたの唇」
海から上がった後、意識を失ったように見えた灰原に対してコナンが人工呼吸をしようとすると、そのコナンを制して駆け寄ってきて慌てている蘭にキスしちゃうシーン。「えー!」と思いましたが、そのあとのこちらもモノローグ。
直前に海中で意識を失っていた、コナンに対して人工呼吸を施し蘇生した後、落ち着いて浮上している際にコナンをみて意識してしまったから、その気持ちを精算するための行動だったのかな。
感想
- キールのファインプレーもあるけど、ウォッカは話しすぎw。
- ベルモットはボスの指示で老若認証システムをポンコツにしてたように見えたけど、つまり組織的というよりボスにとって都合が悪いシステムだったということかな。
- 結局ベルモットに救われたわけだけど、組織もだいぶバラバラな動きしてるね
- 最初に灰原がブローチを譲ったおばあちゃんがベルモットだったけど、あの時点で既にコナンに関わらせる気だったのかな。にしては、パシフィック・ブイで見たときに意外そうな反応だったような。そもそも譲ったところを見てた園子が招待したわけだし。
- 直美のお父さん生きてたけど、わざと急所外したのかミスなのか。いやミスるかな?
- やっぱりコナンの正体に気付くと、それを知らないジンにやられるのね。
- 蘭が強すぎ。
- 博士の発明は相変わらずオーパーツだな。
色々書きました。
基本はさらわれた灰原を助けるためのストーリーですが、終盤の海中で意識を失ったコナンを灰原が助けるなど一方的に助ける関係ではなかったのもこの二人らしかったですね。
まとめ
個人的には好きな作品で、ここ数年で一番よかったなと思いました。ただネットを見ると賛否あるようですね。まあ、全ての人に刺さるものなんてないので当たり前ですが。
今作は、一本で完結する話というよりは、ここまでの積み重ね、ここからの展開に少し触れる作品だったからかもしれませんね。
いろんな場面で過去のアニメ・映画に関する単語や出来事に触れていました。知らなくても問題なく見れますが、知っているとさらに楽しめる作品でした。
コナンファンなら間違いなく観ておきたい劇場版です。
ちなみに来年はGW公開予定、平次とキッドが出るみたいです。
以上、コナンお映画観てきた感想でした。